【新サクラ大戦】3回目ネタバレあり:神山誠十郎の物語【レビュー】
感想3回目は、2話クリア時点のものになります。
2話をクリアした時点での感じるのは、いいとこもあるし、悪いとこもある。
サクラ大戦っぽい部分もあるし、だいぶ変わったなと思うところもある。
当たり前の感想なんですが、どうしても負の部分の比重が上がっていっています。
その理由は、やはり主人公にあるのではないかと思います。
2話で一番しっくりしたシーンは、後半の1枚絵を含めたイベントシーン。
『サクラ大戦』をプレイしたときのような安心感みたいなものがありました。
逆にここはダメだと感じるのが、劇場内でのお使いシーン。
そもそも操作性が最悪です。
キャクターを大きく見せたいのでしょうが、視界が狭くカメラを頻繁にうごかく必要がある。
移動をスムーズに行うには、移動の操作とカメラの操作を同時に行わないといけない。
これは3D酔いをしてしまう人にとっては、厳しい作業です。
さらに、ニュートラルへの反応が優先されているのか、ちょっとでも視界が悪くなると走るのをやめて歩き始める。
劇場内を走り回らないといけないのに、ストレスは溜まるは、酔い始めるはで、お世辞にも操作性がいいとは言えません。
特に最悪な場面(経理室)を画像で貼っておきます。
部屋に入った途端に目の前に障害物。しかも動きにくい。
この部屋、2度と入りたくなくなります。
次に、主人公・神山誠十郎の露出が多い問題。
第1回目でも書いていますが、これの問題がどんどん大きくなってくる。
特に、ゲーム内で選択を狭われるシーンのあとに神山のリアクションが映ることが多いのですが、コレが本当にいらない。
基本オーバーアクションなんですが、これを見せられると引いちゃうんですよね。
「大袈裟なあ」とか「やりすぎだよな」と思っているうちはいいんですが、「自分とはちがうよな」までいってしまうんですよね。
ゲーム内の選択肢は、主人公とプレイヤーをシンクロさせる大事な部分だと思いますし、大神一郎の場合は、そこが機能していたと思います。
選択をすればするほどにプレイヤーと大神が重なっていく。
逆に神山の場合は、選択をすればするほどにキャラクターとプレイヤーが乖離していってしまう。
その結果、『新サクラ大戦』をプレイしているというよりは、「神山誠十郎の物語を追っている」感覚になってしまうんですよね。
2話段階でこれは相当にマズイのですが、まだ改善の余地はあって、それはヒロインの魅力で神山の違和感を超えることです。
2話のヒロイン担当であったクラリスを含め、ヒロインたちはカワイく描けているので、この要素の伸びは結構期待できると思います。
ただ、メインヒロインの天宮さくらが神山と幼馴染というプレイヤーの預かり知らぬ部分を設定として持ってしまっているんですよね…。
さくらは2話途中の時点でやれることやれちゃうんじゃないかくらいにデレてるんですが、これもプレイヤーの感情移入の10歩先くらいにいってるですよね…。
メインヒロインがプレイヤーと主人公の乖離を促進してしまうこの状況。周りのヒロインの奮起が期待されます。